元脱北者と支援関係者の交流がにぎやかに
7月1日、大阪で行われた脱北者支援民団センター主催の交流会には30名を越える元脱北者が集まりました。
NGOからは北朝鮮難民救援基金の理事長ら二人、帰国者の生命と人権を守る会からは山田文明名誉代表ら数名が参加しました。
駐大阪大韓民国の崔俊煕(チェ ジュンヒ)領事も来賓で出席されました。40歳代前半のすらっとしたイケメンです。脱北者に対する理解があるのかないのか、型どおりの挨拶はアジ口調で、今までの領事とは趣を異にする方でした。
民団大阪本部センター長をはじめ、副団長、支部の代表の挨拶は、脱北者に寄り添って共にいこうという、安心できる雰囲気でした。
参加された人たちの世代を見ると、40歳後半から70歳代までの人たちが主流でした。30歳代後半の人は日本に来て結婚、新しい家族を構成、幼児連れがほほえましい雰囲気でなごやかな時間が流れていました。
日本に定住したなかで、10代後半から20歳代になる子どもの姿がなく、どのようにしたら世代を越えて集まれる行事になるのか、主催者側は悩んでいます。
関東の交流会は、大阪と比較するとまとまりがなく集まる人も少ないと、民団本部の脱北者支援センター長も悩みを語っています。
それでも、おいしい中国料理やお酒も入り、得意ののどを披露する人たちは、これだけお世話いただいて、感謝の言葉もないと大満足の様子でした。
会食中に領事にご挨拶を兼ねて、お願いをしました。以前と違って現在は、日本に定住した脱北者の韓国国籍取得の手続きをするため、韓国に長期滞在して調査・手続きを行ないます。しかし、日本に定住しようと思う脱北者にとっては経済的にも、韓国に渡航する法的手続きの複雑さ、日常生活の煩雑な問題もあり、非常に高いハードルを越えねばなりません。それに対する公的な経済支援や、または在日韓国領事館などでもできるように利便を図るべきではないかとお願いしましたが、対象となる脱北者の人数が少ないので、それに従事する職員を置くことができないとのことでした。職員の派遣にかかる費用がかかろうが、当然、行政がすべきことではないかと思われましたが、「できない」の一点張りでした。
脱北者に寄り添った姿勢で、私たちの活動と協同できる関係になれるように望んだ一日でした。
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